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キャリアの教科書
転職エージェント活用

転職エージェントの断り方|求人・面接・内定辞退・退会の例文集

公開 更新 読了 約13分
執筆: 林 祐輝

この記事の要点

  • 断ることは失礼ではなく、早く・短く・はっきり伝えるほど担当者は助かる。理由は一言で足り、詳しく説明する義務はない。
  • 求人紹介は都度断ってよい。面接辞退は日程の前日までに電話かメール、内定辞退は回答期限より前に、決めた時点で連絡する。
  • 担当が合わないときは、担当者本人ではなく会社の問い合わせ窓口に変更を依頼すると角が立ちにくい。
  • 退会は「退会したい」と明記し、登録情報の削除まで希望するならその旨も書く。連絡をせずに放置するのは避ける。
目次

結論から書きます。転職エージェントへの断りは、決めた時点で、短く、はっきり伝えれば十分です。理由は「条件が合わないため」「別の会社に決めたため」の一言で足り、長い説明も謝罪の言葉の重ねがけもいりません。担当者が一番困るのは断られることではなく、返事が来ないまま予定が止まることです。この記事では、アドバイザー側の立場から、5つの場面ごとにLINEとメールでそのまま使える例文をまとめました。

断っても問題ない理由と、断るときの3つの原則

転職エージェントに断りを入れることに、後ろめたさを感じる方は少なくありません。無料で書類添削や面接対策までしてもらったのに、という気持ちがあるからだと思います。ただ、エージェントの費用は採用した企業が支払う仕組みで、求職者が負担するものではありません。有料職業紹介事業者が求職者から手数料を取ることは、職業安定法で原則として禁じられています。エージェントの報酬の仕組みを知っておくと、断ることへの遠慮は少し軽くなるはずです。

担当者の側から見ても、断りの連絡は仕事を前に進める情報です。紹介した求人が合わなかったなら、次は別の軸で探せます。内定を辞退されたなら、企業に早く伝えて次の候補者の選考に移ってもらえます。困るのは、返事がないまま面接日や回答期限が近づいていくことです。

断るときの3つの原則
原則具体的にやること避けたいこと
早く決めた当日か翌営業日までに連絡する期限ぎりぎりまで返事を寝かせる
短く結論→理由を一言→お礼、の3行で書く経緯を長々と説明する、謝罪を何度も重ねる
はっきり「辞退します」「見送ります」と言い切る「少し考えます」とあいまいにしたまま連絡を絶つ
この記事と「断られる」記事の違いこの記事は、求職者がエージェントに断りを入れる側の話です。反対に、登録したのに求人を紹介してもらえない、エージェント側から断られたという場合は、転職エージェントに断られる理由と、その後の動き方を参考にしてください。

連絡手段の選び方:LINE・メール・電話の使い分け

最近はLINEでやり取りするエージェントも増えています。基本は、普段その担当者とやり取りしている手段で送れば問題ありません。ただし、期限が迫っている連絡や、企業との約束に関わる連絡は、確実に伝わる手段を選ぶ必要があります。

場面ごとの連絡手段の目安
場面第一の手段補足
求人紹介を断るLINE・メール・マイページ返信が遅れても大きな問題は起きにくい
書類選考中に辞退するLINE・メール当日中に送れば、企業への連絡も間に合いやすい
面接を辞退する(前日以前)メール+LINE既読にならなければ電話を入れる
面接を辞退する(当日)電話つながらなければ留守電を残し、メールでも送る
内定を辞退する電話またはメール担当者が電話での確認を求めることもある
担当変更・退会問い合わせ窓口のメール・フォーム記録が残る手段にする

LINEは気軽に送れる反面、既読がつかないまま埋もれることがあります。面接日の直前や、内定の回答期限が近い連絡を送ったときは、既読になったか、返信が来たかを確認してください。半日たっても反応がなければ、電話を一本入れるのが確実です。

【場面1】紹介された求人を断るときの例文

求人紹介を断るのは、エージェントとのやり取りの中で一番多い場面です。紹介された求人に応募するかどうかは、求職者が決めてよいことです。合わないものは都度断ってください。断るときに、どこが合わなかったのかを一言添えると、次に紹介される求人の精度が上がります。

LINEで送る例文

お世話になっております。ご紹介いただいた〇〇株式会社の営業職について、今回は応募を見送らせてください。勤務地が通勤1時間を超えてしまうためです。勤務地は〇〇線沿線を希望しておりますので、その範囲で探していただけると助かります。例文:求人紹介を断る(LINE)

メールで送る例文

件名:ご紹介求人へのご回答(氏名)/〇〇様 いつもお世話になっております。〇〇です。先日ご紹介いただいた求人3件について、検討した結果をお伝えします。A社:応募を希望します。B社・C社:年間休日が110日を下回るため、今回は見送らせてください。休日は年間120日前後を優先したいと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。例文:複数の求人にまとめて回答する(メール)

理由として書くのは、勤務地・年収・休日・職種・働き方など、条件の言葉で十分です。「なんとなく気が進まない」という場合も、何が引っかかったのかを一つ挙げると担当者は動きやすくなります。希望年収について伝えたい場合は、希望年収の答え方で整理した考え方がそのまま使えます。

同じ求人を何度も勧められる場合一度断った求人や、希望とずれた求人が繰り返し届く場合は、希望条件の優先順位をあらためて文章で送り直してください。それでも変わらないときは、後述の担当変更を検討する段階です。

【場面2】書類選考中・面接を辞退するときの例文

応募した後に気持ちが変わることは、珍しいことではありません。ほかの会社の選考が進んだ、企業研究をしてみたら合わないと感じた、家庭の事情が変わった。どれも辞退の理由になります。大事なのはタイミングで、面接日程が決まっている場合は、エージェントが企業へ連絡する時間を考えて、遅くとも前日の営業時間内には伝えてください。

LINEで送る例文(面接日の数日前)

お世話になっております。〇月〇日に予定している〇〇株式会社の二次面接ですが、辞退させていただけますでしょうか。並行して受けていた別の会社の選考が進み、そちらに絞りたいと考えたためです。日程調整までしていただいたのに申し訳ありません。企業様へのご連絡をお願いいたします。例文:面接を辞退する(LINE)

メールで送る例文(書類選考中)

件名:選考辞退のご連絡(氏名)/〇〇様 お世話になっております。〇〇です。現在書類選考中の〇〇株式会社について、選考を辞退させていただきたくご連絡しました。応募後にあらためて業務内容を確認したところ、希望している方向性と異なると判断したためです。お手数をおかけしますが、企業様へお伝えいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。例文:書類選考中に辞退する(メール)

当日に辞退せざるを得ないとき

体調不良や急な事情で当日になってしまった場合は、メールやLINEだけで済ませず、電話で伝えてください。担当者がつかまらなければ、代表番号に電話して伝言を頼み、同じ内容をメールでも送ります。辞退ではなく日程を変えてほしい場合は、「辞退」ではなく「日程の再調整をお願いできますか」と書き分けてください。どちらなのかがあいまいだと、企業への伝え方が変わってしまいます。

  • どの会社の、どの選考段階を辞退するのかを書いた
  • 辞退なのか日程変更なのかをはっきり書いた
  • 理由を一言添えた(詳しく書く必要はない)
  • 面接日の前日の営業時間内までに送った
  • 既読・返信を確認し、反応がなければ電話した

【場面3】内定を辞退するときの例文

内定辞退は、断りの中で一番気が重い場面です。ただ、内定を受けるかどうかを決めるのは求職者本人です。迷いがあるまま承諾するより、承諾前に辞退するほうが、企業にとってもエージェントにとっても負担は小さく済みます。結論を出したら、回答期限を待たずに連絡してください。

メールで送る例文(承諾前)

件名:内定辞退のご連絡(氏名)/〇〇様 お世話になっております。〇〇です。〇〇株式会社から内定をいただいた件について、熟考の結果、辞退させていただくことにしました。別の会社から内定をいただき、そちらへの入社を決めたためです。選考の段取りから条件の確認まで、丁寧にご対応いただきありがとうございました。企業様にもよろしくお伝えください。例文:内定を辞退する(メール)

LINEで送る例文(承諾前)

お世話になっております。〇〇株式会社の内定について、大変ありがたいお話でしたが、辞退させていただきます。現職に残ることを決めたためです。ここまでサポートしていただき、本当にありがとうございました。必要であればお電話でもご説明しますので、ご都合をお知らせください。例文:内定を辞退する(LINE)

担当者から理由を詳しく聞かれることがあります。これは引き止めのためだけではなく、企業に辞退を伝える際に理由を添える必要があるからです。答えられる範囲で一言伝えれば十分で、他社の社名や条件まで明かす必要はありません。「条件面で比較した結果」「別の会社に決めた」で通じます。

承諾した後に辞退したくなったとき

内定を承諾した後の辞退は、承諾前とは重みが違います。企業はほかの候補者への連絡を終え、入社の準備を始めているからです。それでも、入社を迷ったまま働き始めるのは本人にとっても企業にとっても良い結果になりにくく、辞退の連絡はできるだけ早く入れてください。民法では、期間の定めのない雇用は解約の申入れから2週間で終了すると定められています。法律上の扱いに不安がある場合は、担当者に正直に状況を話したうえで相談してください。

承諾後の辞退はメールだけで済ませない承諾後の辞退は、まず担当者に電話で伝え、そのうえでメールでも送って記録を残してください。現職に退職の意思を伝えた後であれば、その撤回も含めて段取りが必要になります。退職の伝え方とタイミングにあるとおり、退職の申し出は内定承諾後に行うのが基本です。

【場面4】担当者を変えてほしいときの例文

担当者との相性が合わないと感じることは誰にでもあります。希望と違う求人ばかり届く、連絡が極端に遅い、応募を急かされる。こうした状態が続くなら、担当変更を申し出てかまいません。注意すべき担当者の特徴に当てはまるものが複数あれば、我慢して続けるより変えたほうが転職活動は前に進みます。

依頼先は、担当者本人ではなく、会社の問い合わせ窓口やマイページの問い合わせフォームにするのが一般的です。窓口が見当たらない小規模なエージェントでは、担当者本人に伝えるしかない場合もあります。その場合も、相手を責める書き方ではなく、「こういう支援を受けたい」という希望の形で伝えてください。

問い合わせ窓口へのメール例文

件名:担当者変更のお願い(氏名・登録メールアドレス)/ご担当者様 貴社のサービスを利用している〇〇と申します。現在〇〇様にご担当いただいておりますが、担当者の変更をお願いしたくご連絡しました。私は事務職への転職を希望しておりますが、営業職のご紹介が中心となっており、希望に沿った進め方を相談できる方に替えていただけると助かります。お手数をおかけしますが、ご検討をお願いいたします。例文:担当者の変更を依頼する(メール)

担当者本人にLINEで伝える例文

お世話になっております。ご相談なのですが、私の希望が〇〇職に固まってきたため、その職種に詳しい方にもお話を聞いてみたいと考えています。社内で担当の方を替えていただくことは可能でしょうか。これまでご対応いただいたことには感謝しています。例文:担当者本人に変更を相談する(LINE)

担当変更をしても状況が変わらない場合は、エージェントそのものを替える判断も選択肢です。総合型で合わなかったなら20代向け・地域特化型など、タイプの違う会社を検討してください。目的別の比較は目的別の転職エージェントランキングにまとめています。

【場面5】退会したい・利用をやめたいときの例文

転職先が決まった、しばらく転職活動を休みたい、ほかのサービスに一本化したい。理由は何であれ、使わなくなったエージェントには退会の連絡を入れておくのが確実です。連絡をせずに放置すると、求人紹介や面談の案内が届き続けます。

  1. 進行中の選考がないか確認する応募中・面接予定の求人が残っている場合は、先に辞退の連絡を済ませます。選考が残ったまま退会すると、企業への連絡が宙に浮きます。
  2. 退会の手段を確認するマイページに退会ボタンがあるか、問い合わせフォームやメールで受け付けているかを、公式サイトのよくある質問やヘルプで確認します。
  3. 「退会したい」と明記して連絡する「しばらく休みます」では一時停止として扱われることがあります。退会なのか休止なのかを書き分けてください。
  4. 登録情報の削除を希望するなら書き添える退会と個人情報の削除は別の手続きになっている場合があります。削除まで希望する場合は、その旨を同じ連絡の中で伝えます。
  5. 完了の連絡を受け取って保存する退会完了のメールや画面を保存しておくと、後から連絡が届いた場合に確認しやすくなります。

メールで送る例文

件名:退会のお願い(氏名・登録メールアドレス)/ご担当者様 お世話になっております。〇〇です。転職先が決まりましたので、貴社サービスを退会させていただきたくご連絡しました。あわせて、登録している職務経歴書などの個人情報の削除もお願いいたします。これまでご支援いただき、ありがとうございました。例文:退会と情報削除を依頼する(メール)

LINEで送る例文(休止したい場合)

お世話になっております。家庭の事情で、半年ほど転職活動をお休みすることにしました。その間は求人のご紹介を止めていただけますでしょうか。再開するときは私からご連絡します。これまでありがとうございました。例文:利用を一時休止する(LINE)

職業紹介事業者は、職業安定法で、求職者の個人情報を業務の目的に必要な範囲で収集・保管・使用し、適正に管理するよう義務づけられています。また個人情報保護法では、事業者が本人の保有個人データを利用する必要がなくなった場合などに、本人が利用停止や消去を請求できると定められています。削除を希望するときは、遠慮せずに書面やメールで依頼してください。

入社後の連絡について厚生労働省は、職業紹介事業者が自らの紹介で就職した人(無期雇用に限る)に対して、就職した日から2年間は転職を勧めてはならないとしています。エージェント経由で入社した後も、担当者から転職を勧める連絡が続くようであれば、退会や連絡停止を申し出てかまいません。

引き止められたときの返し方と、やってはいけない断り方

断りを入れると、担当者から「もう一度考えてみませんか」「この条件ならどうですか」と返ってくることがあります。担当者にとっても、求職者の判断材料が足りているかを確かめる意味がある質問です。一度だけは聞いてみて、それでも気持ちが変わらなければ、同じ結論を繰り返して終わりにしてください。

よくある引き止めと返し方の例
担当者の言葉返し方の例
「もう一度だけ面接を受けてみませんか」「ありがとうございます。考えたうえでの結論なので、辞退でお願いします」
「年収を交渉できるかもしれません」「条件以外の理由で決めたので、今回は見送らせてください」
「理由をもう少し詳しく教えてください」「別の会社に決めたためです。詳細は控えさせてください」
「今月中に決めないと枠が埋まります」「それでしたら、今回は辞退させてください」

反対に、避けたい断り方もあります。どれも、断ること自体より相手の負担を大きくしてしまうものです。

  • 連絡を絶つ:面接日や回答期限を過ぎても返事をしない。企業との約束が宙に浮きます。
  • あいまいな返事を続ける:「前向きに考えています」と言いながら、実際は辞退するつもりでいる。
  • 事実と違う理由を作る:後で別の求人を相談したときに、話がかみ合わなくなります。
  • 同じ企業にエージェント経由と直接応募の両方で進める:転職サイトとエージェントの違いでも触れているとおり、企業とエージェントの間でトラブルになります。

複数のエージェントを使っていると、断りの連絡も増えます。どの会社のどの求人に、どの経路で応募したかを一覧にしておくと、辞退の連絡漏れや重複応募を防げます。これから使う会社を選び直す場合は、20代・第二新卒向けや地方・UIターン向けなど、目的に合わせて絞ると連絡の数も抑えられます。

まとめ:断る連絡は、次の一歩を早くする

転職エージェントへの断りは、早く・短く・はっきりの3つを守れば失礼にはなりません。求人紹介は理由を一言添えて都度断り、面接は前日の営業時間内までに、内定は結論が出た時点で連絡します。担当が合わなければ窓口に変更を依頼し、使わなくなったら退会と情報削除を明記して伝えてください。断りの連絡を一本入れるだけで、担当者もあなたも次の動きに移れます。

よくある質問

転職エージェントの求人紹介を断り続けても大丈夫ですか。
問題ありません。応募するかどうかは求職者が決めることです。ただし断るたびに理由を一言添えないと、同じような求人が届き続けます。合わない理由が続く場合は、希望条件の優先順位をあらためて伝えてください。
内定辞退は電話とメールのどちらで伝えるべきですか。
承諾前であれば、普段やり取りしている手段で伝えて問題ありません。担当者から電話で確認したいと言われたら応じてください。承諾後の辞退は、まず電話で伝え、そのうえでメールでも送って記録を残すのが確実です。
内定辞退の理由は正直に言わないといけませんか。
詳しく説明する義務はありません。「別の会社に決めた」「現職に残ることにした」など一言で十分です。他社の社名や条件まで伝える必要はありませんが、事実と違う理由を作るのは避けてください。
転職エージェントを途中でやめても、違約金や費用はかかりますか。
職業安定法では、有料職業紹介事業者は原則として求職者から手数料を取ってはならないと定められています。途中でやめることを理由に費用を請求されることは通常ありません。不審な請求があった場合は、都道府県労働局に相談してください。
担当者を変えてほしいと言うと、紹介される求人が減りますか。
担当変更を申し出たこと自体で不利に扱われることは、通常ありません。依頼は担当者本人ではなく会社の問い合わせ窓口に送ると角が立ちにくくなります。変更後も合わない場合は、エージェント自体を替えることを検討してください。
退会すれば登録した個人情報は消えますか。
退会と個人情報の削除が別の手続きになっている場合があります。削除まで希望するなら、退会の連絡と同時に「登録情報の削除もお願いします」と明記してください。個人情報保護法では、利用する必要がなくなった保有個人データなどについて、本人が利用停止や消去を請求できると定められています。
返信せずに放置していたエージェントに、今から連絡してもいいですか。
連絡して問題ありません。「返信が遅くなり申し訳ありません」と一言添えたうえで、辞退や退会など結論を伝えれば十分です。転職活動を再開したい場合も、そのまま相談を再開できることが多いです。

この記事を書いた人

林 祐輝

リードキャリア キャリアアドバイザー

人材紹介の現場で求職者と企業の双方に向き合い、ホワイト企業に絞った転職支援を行う。SNSでは採用の裏側や企業選びの考え方を発信し、複数アカウントで累計数万人に届ける。

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