転職エージェントに断られる理由と、そのあとの動き方
この記事の要点
- 断られるのは能力の問題ではなく、そのエージェントが持っている求人と噛み合わなかっただけのことが多い。
- 理由は主に5つ。対象年齢・経験年数・エリア・職種・希望条件の非現実性のいずれかに該当している。
- 1社に断られても他社では通る。特化型と総合型では基準がまったく違うため、タイプを変えて登録し直す。
- どこにも登録できない場合は、ハローワークと求人サイトの直接応募という経路が残っている。
目次
「登録したのに求人を紹介してもらえませんでした」という相談を受けることがあります。落ち込む方が多いのですが、これはほとんどの場合、あなたの市場価値の問題ではありません。エージェント側の事情で起きています。エージェント側にいる立場から、その理由を正直に書きます。
なぜ断られるのか:エージェント側の構造
エージェントは、紹介した人が入社して初めて報酬を受け取ります。つまり、自社が持っている求人に当てはまらない人を担当しても、売上にならないまま時間だけがかかります。担当できる人数にも限りがあるため、手持ちの求人と噛み合う人から優先して対応することになります。
ここで重要なのは、「噛み合うかどうか」はそのエージェントが持っている求人の中身で決まる、という点です。ハイクラス特化のエージェントが社会人2年目の方を断るのは、能力の評価ではなく、紹介できる求人が1件もないからです。
断られる5つの理由
1. そのエージェントの対象年齢・経験年数から外れている
ハイクラス特化型は実務経験5年以上や管理職経験を前提にしていることが多く、20代前半では対象になりません。逆に第二新卒特化型に40代で登録しても求人は出てきません。各社の想定対象は公式サイトに書かれているので、登録前に確認すると無駄が減ります。
2. 希望勤務地に求人がない
全国対応をうたっていても、実際の求人が都市部に偏っているエージェントは少なくありません。希望エリアの求人をそもそも持っていなければ、紹介は発生しません。地方での転職は、地域に特化したエージェントのほうが噛み合います。
3. 希望職種の求人を扱っていない
IT・Web職に強いエージェントに製造業の生産管理職を希望して登録しても、紹介できる求人がありません。総合型を名乗っていても、実際には得意な職種が偏っているケースがあります。
4. 職務経歴書の情報が不足している
これは対処できる理由です。登録フォームに経歴をほとんど書いていない、職務経歴書が数行しかない場合、担当者は判断材料がないまま後回しにします。能力が低いと見なされているのではなく、読み取れる情報がないだけです。
5. 希望条件が市場と噛み合っていない
現職より大幅な年収アップ、未経験職種で同水準の年収、職種を変えたうえで残業ゼロ。こうした条件が重なると、該当する求人が存在しないことがあります。この場合、担当者は「紹介できない」ではなく「連絡しない」という形を取りがちです。
断られたあと、何をするか
- 職務経歴書を埋めるまずここです。担当業務の範囲、扱った規模や件数、使ったツール、工夫した点を書き足します。実績を数字にできなくても、何をどの範囲でやっていたかが分かれば判断材料になります。
- タイプの違うエージェントに登録し直すハイクラス特化で断られたなら20代向け総合型へ、都市部中心の大手で求人が出なかったなら地域特化型へ。同じタイプに何社登録しても結果は変わりません。
- 希望条件に優先順位をつけるすべてを満たす求人がない場合、担当者は動けません。譲れない条件を2つに絞り、それ以外は幅を持たせると、提案が出てくるようになります。
- サイト直接応募とハローワークを併用するエージェントは転職の経路のひとつにすぎません。求人サイトからの直接応募、企業の採用ページからの応募、ハローワークは、エージェントを介さずに進められます。
断られたこと自体は、市場価値の評価ではない
面談で何度も伝えていることですが、1社のエージェントに断られたことと、企業から必要とされるかどうかは別の話です。エージェントが見ているのは「自社の手持ち求人に当てはまるか」であって、あなたの働きぶりではありません。実際、大手に断られた方が地域特化型では複数の紹介を受けた、というケースは珍しくありません。
まとめ
断られる理由のほとんどは、エージェント側の求人の偏りです。対処できるのは職務経歴書の中身と、希望条件の優先順位の2つ。この2つを整えたうえで、タイプの違うエージェントに登録し直してください。それでも動かない場合は、経路そのものを変える判断も選択肢になります。
よくある質問
登録してから何日連絡がなければ、断られたと判断していいですか。
断られた理由を教えてもらうことはできますか。
一度断られたエージェントに、再度登録できますか。
フリーター・既卒でもエージェントは使えますか。
この記事を書いた人
リードキャリア 代表 / キャリアアドバイザー
人材紹介の現場で求職者と企業の双方に向き合い、ホワイト企業に絞った転職支援を行う。SNSでは採用の裏側や企業選びの考え方を発信し、複数アカウントで累計数万人に届ける。